今年もありがとう!

2024

Emma Miles Higashi

12/31/20241 min read

気がつけば大晦日で2024年が終わろうとしている。月並みな表現だけれど今年も本当に色んなことがあった。父が脳梗塞で倒れ車椅子生活になったことと、ボンちゃんが亡くなったことが感情的にチャレンジングだったけれど、夫やご近所の友人たち、オンラインスクールの皆の存在とヨガの学び、暮らしている森の空気と美しい景色に助けられ何とかやってこれたように思う。

ウォーキングをする時に見える八ヶ岳も、ジムに行く時に見える富士山もこの頃は真っ白で、朝日や夕日を浴びて佇む姿は息を飲むほどに美しい。

こんな場所に暮らせる幸せと健康、仕事を通して誰かの役に立てること、人間関係に恵まれていること、自分の幸運を思うと感謝があふれてくる。人はそんな幸運や小さな幸せを当たり前のことのように思い不足に目を向け不幸、不満足という「心の反応」を創り出してしまう。自分の心に注意をはらいその反応に気をつけたい。

さて、先日愛するインドのみっちゃんにお願いしてアーユルヴェーダの薬をEMSで送ってもらった。代金を建て替えてくれたみっちゃんのインドの銀行口座にWISEで送金し、薬は1週間で手元に届いた。私のアーユルヴェーダの生薬に対する信頼は色んなところで喋ったり書いたりしてきたのでここでは繰り返さないけれど、今回ボンちゃんを失ったことで感情の深い部分にずっとあった悲しみと喪失が原因の重たい心の状態に、生薬は怖いくらい作用してくれた。

昔、ドクターに「感情的な症状(パニックとか鬱症状)にもアーユルヴェーダの薬は効果があるんですか?」と聞いたら「むしろそういった症状にこそ即効性がある」と自信満々に仰った。もちろん心身に毒素(アーマ)が蓄積されていると、それらを洗い流すプロセスが必須(パンチャカルマなど)なので患者の状態によるけれど、という前置きはあったけれど。

極端に加工された食品を食べ、日々のストレスや疲れを甘くみるようなライフスタイルは確実に生命力を弱める。それがアーマの蓄積であり、すべての心身の病の元になる。

アーマを極力溜めず、健康的な生活を送っていても人それぞれのカルマによって、そして年齢によって心身の状態は変化する。それ自体に良いも悪いもない。これも私の魂のカルマだけれど私はインターセックス型トランスジェンダーとして生まれ当時としても早すぎる年齢(16歳、19歳の2回に分けて)で性別適合手術を受けた。そういった極端な処置は良い面もあるけれど比較的早い年齢でホルモンバランスの乱れによる更年期鬱の症状が出やすい。実際中年期以降のトランスジェンダーの鬱症状による自殺者は非常に多い。トランスだけではなく自殺する人の多くは心の状態に問題がある。

私は幸運にも比較的早い段階で瞑想とヨガに出会い、自分の考えの主軸をヨガ哲学によって定めることができたのであまりそういう状態にはならないけれど(瞑想は本当に本当に効果がある)、それでも大きな変化や油断した時にやってくる波によって精神的な危なさを感じる時はある。これは中年期以降のホルモンバランスによってどんな人もある程度影響を受ける。なぜならそれが人間だから。

私の父も脳梗塞直後の入院時は笑顔だったし前向きにリハビリをしていたけれど、生き甲斐だったみかん作りや畑で過ごす時間を持てなくなったことで、どんどん元気がなくなり今月会いに行ったときもほとんど笑顔を見ることはできなかった。

だからこそ実感として日々の練習や考え方、人との関わり(コミュニケーション)、食事、睡眠、といった細々としたことの積み重ねが本当に大切に思う。

今回みっちゃんが手助けしてくれて手元に薬が届いたことで本当に気が楽になった。今でも思いがけずボンちゃんの動画や写真が目に入ると淋しくなるけれど、寂しさの質も、老化や病や死に対する感情もすごくマイルドに変化した。

オンラインヨガスクール内でも、色んな場所での発言でもしつこいくらい「心と身体の健康」の大切さを口にしているのは実体験から思うことであり、やはり人間は心と身体のバランスのいい状態であることが幸せの基盤だと感じる。だからスクールではヨガの練習だけではなく、人生に向き合っていくための哲学と、アーユルヴェーダを主軸にしている。

そんなこんなで、今年も本当にお世話になりました。この日記やPodcastなどの発信を今年も気にかけてくださった皆様に心から感謝しています。

皆様の年末年始が平和で温かく、美しくかけがえのない瞬間で彩られますように。

良いお年を。

LOVE / Emma