夫の見送り

2024

Emma Miles Higashi

10/29/20241 min read

蓼科に移住して初の夫の里帰り。29日の朝9時の便だったので、深夜にこちらを出て空港まで行けばいいかなと思っていたのだけれど、深夜2時でも都内や羽田空港付近は渋滞するかも、そして焦ったり急いだり慌てたりするとろくでもないことになるかも・・と持ち前の(?)心配症っぷりを発揮して結局空港近くのホテルに前泊することを提案した。

ということで、昨日のお昼過ぎに蓼科を出て、途中談合坂SAでお蕎麦を食べ途中渋滞しつつも16時くらいにホテルに到着する。スーツケースを手に持ってリュックを背負ったデヴィッドを抱きしめてお別れをして自宅を目指す。

私は人を送って羽田空港付近に行くのは初めてで不慣れなせいもあるけれど、首都高速中央環状線の一部である「山手トンネル」というものすごく長い(18km)トンネルにすっかり参ってしまった。すごく深く地下に潜るせいかスマートフォンのGPSを車に繋いでいたらトンネルの途中にナビがおかしくなり出口を見落としてしまった。本当は西新宿インターから高井戸方面に移らなければいけないのにGPSは死んでるし地下過ぎて方向感覚もバグっているし、しかも事故だか故障車の渋滞とラッシュアワーが重なり割と大変なことに。

結局4時間ほどかかって自宅についたのは午後8時。普段から出張や旅行やリトリートやらで家を開けるのはもっぱら私で「デヴィッドが居ない家」というのがイメージしづらかったのだけれど、帰宅しても家を温めておいてくれる人もお風呂を用意してくれる人もいない一人の空間に渋滞疲れも相まって30分ほど打ちのめされる。

同じくデヴィッドが居ないことに深く深く落ち込んでいたクマピーを「淋しいねぇ」と撫でて慰める。

すっかり冷えていた家を薪ストーブに火を入れ薪をじゃんじゃん燃やして暖めている間に、残り物で簡単な夕食を作り、デザートのバナナとヨーグルトをクマピーとブーちゃんと分け合いながら「団地のふたり」を観る。

普段いる人が居ない寂しさはもちろんあるけれど、久しぶりのひとり暮らし(この家で一人になるのは初めて)や、自分のペースでの生活に少しわくわくもする。

今朝は(も?)いつもより遅くにベッドから出て、コーヒーを淹れてメールをチェックした後すぐに家を丁寧に掃除し、洗濯機をまわしたりして活動的に過ごした。普段私が起きる時間は夫がまだ寝ているので掃除などのばたばたする家事を朝からするのは憚れる。

彼が起きる頃には私は仕事が始まっているので、私が買い物やジムに行っている間に夫が掃除をする。だけど私は家事の中では掃除が一番好きなのだ。でもやるなら朝イチにしたいのだ。

トイレも水回りもすっかり掃除し、少し練習をした後に美穂さんとジムに。久しぶりにしっかりトレーニングをして「EMPO」でランチ。近所のユミさんユミさんの妹さんと偶然会ったので相席をさせてもらった。

ユミさんの妹さんはオーストラリアから遊びに来ていたらしい。ユミさんはLAからこの別荘地に今年移住してきた。美穂さんは一昨年中国から、私は去年スペインからこの別荘地に移住してきた。みんな外国が長くそういう共通点も気が合うなにかの要素かもしれない。

2人と別れ、美穂さんと「もみの湯」へ。しばらく来れてなかったけれど、温泉に浸かって前日の疲れを癒やすことができて今日はよく寝られそうだ。

それにしても、家で仕事ができて仕事が終わったらジムに行き、ランチを食べて温泉に寄って・・と、なかなかに地味な生活だけれどなかなかに幸せなことだとも思う。