私の感情と反応のパターン
2025
Emma Miles Higashi
2/21/20251 min read
先日、20年ぶりくらいに血液検査をした。近くにある古民家のようなスキーロッジのような、待合室に薪ストーブがある診療所で。
血液検査をする3週間ほど前から雪が降る寒い日でもほぼ毎日70分から90分のウォーキングをするようになった。もちろん、体が冷えない装備をして。折り返して戻るときには目の間に真っ白な八ヶ岳が見え、それはそれは気持ちが良い。
大抵の朝はヨガの練習や瞑想をして、シャワーや犬の散歩をしたらすぐに占星術セッションやヨガクラスがあり、その後に歩くので朝食もランチも食べることなく歩く日が2日続いたところ、寒い外から帰宅して(身体は温まっている)薪ストーブで暖まった部屋に入ると急に立ち眩みのようになり、ソファから動けなくなった。
おそらく低血糖や軽いヒートショックや軽い脱水症など、いくつかの原因が入り混じった反応だと思うけれど、これを機会に血液検査と心電図と胸部CTをしたのだった。レントゲンと心電図は問題なし。
血液検査の結果は1週間後ということ。
結果は肝臓の数値が高い、という思ってもいない結果だったので色々と調べたところ肝炎など肝臓に疾患がある場合は2種類の数値のうちのどちらか(ASTとALT)跳ね上がるらしいけれど、私はどちらもぴったり同じ数字。もっと調べると、ウォーキング(私の場合ほぼ毎日9キロあるいていた)のような運動でも筋肉が関係している場合はこのように数値が同じで平均値より数値が一時的に上昇してしまう場合もあるらしい。
まあ、おそらくそれが原因だと思うけれどリズ・ブルボーさん著「自分を愛して!」によると感情的レベルでは「気をもむ」「やきもきする」ことが肝臓トラブルを作り出すということ。
精神的レベルでは人生の様々な側面を調整できずにいる状況を意味しているとあった。
様々な出来事、人たちに対応する代わりに、それらを批判し変えようとした結果内なるエネルギーのブロックをしているとも書いてある。
思い当たらないでもない。夫がスペインに帰省していた去年11月末に愛犬を亡くしたこと、彼の具合が悪い状態が続き弱っていく姿にひとりで向き合わなければならなかったことがひとつ。
実は2月4日に新しく猫を迎え入れた。この子を獣医さんにつれていき検査してもらったところ耳にダニとカビが大量に発生していて中耳炎になりそうな外耳炎で、獣医さんも「これはもう少し遅く来ていたら大変だった」と言っていた。耳のダニが目にも来ていて、その日から耳の洗浄や目薬や首に垂らす液体(なんていうの?スペイン語ではpipeta)などの処置が始まり、この子のことでも何かと気をもんでいた。
私は40歳を過ぎたあたりから、実態のあるなしに関わらず考えすぎて不安になる傾向が出てきて、それは特に自分や家族の健康など体調に関わることが多く、これが私のパターンというか過剰に反応してしまうテーマであることが見えてきて、より一層ヨガの練習と瞑想を大切にするようになった。
練習によって、気を揉んでやきもきしたり不安になる感情を受け入れ受け流すことができる。練習と瞑想は確実に内側の状態を変えるので、自然と外の世界への反応も変化する。
それでもボンボンのこと、父の脳梗塞後の生活と彼を支える母のこと、義母の乳がんのこと、末期がんで終末医療中の近所の友人のこと、去年から続くそれらの漠然とした不安に対処すべくインドの友人にお願いして、かかりつけのアーユルヴェーダドクターに4ヶ月分の薬を処方してもらい、送ってもらった。
効果はてきめんで2年先のことをテキパキ考えられるくらいに回復したけれど、先述のリズ・ブルボーさんの本によると肝臓は、気をもむ、不安によってブロックされる、ということはアーユルヴェーダの生薬にも肝臓にアプローチする成分があって、それが数値に表れているのでは?と思いドクターに長文を送りつけた(笑)ところ、
「親愛なるエマ
メッセージをありがとう。アーユルヴェーダのハーブ生薬は肝臓の数値を上げるものではなく、むしろ肝機能を整える役割を持っています。
アーユルヴェーダでは 代謝を強化する ことにも重点を置いているからです。ASTやALTの上昇はストレスによっても起こる ことがあるので心配しないでください。消化しやすい良質な炭水化物を摂るようにしてください。
アーユルヴェーダの生薬を摂っていることで健康状態は確実に良くなってきています。
それに伴い肝機能も徐々に改善されていくはずです。また今の段階で肝臓に大きな問題がないのであれば、血液検査の数値ばかりを気にしすぎないようにしてください。身体や心の状態には良い時と悪い時があり、それによって数値も変動するものです。どうぞ、安心してくださいね。」
という優しいメッセージが返ってきた。
とにかく20年ぶりの検査だったのと、低血糖のような動けない(昔断食中に何度か経験したことがある)ことへの恐怖で、得意の考えすぎ、気をもみすぎのパターンが出たのだった。
自分の癖やパターンを知ってそれを受け入れ、どんどん流していくことの大切さを思い知った数日だった。
今はウォーキングの前にはバナナやオートミールを摂り、温めたミルクにターメリックとはちみつを入れたものを夕方に飲んで肝臓のケアをしている。