大好きな季節
2025
Emma Miles Higashi
9/17/20251 min read
一番好きな季節は?と聞かれたら「秋」と即答する。
聞かれなくても色んな場所で秋が好きだと言い続けているくらい、秋が、特に10月と11月が好きだ。
そして私にとって美しい秋といえば日本の秋で、都会の秋も田舎の秋も甲乙つけ難く美しいと感じる。今暮らしているる蓼科では、午後の遅い時間、空がそろそろ夕陽めいてくる時間が息を呑むほど美しい。
9月10月は黄色く実った田んぼの稲を夕陽が照らして映画のようだし、11月になると八ヶ岳や中央アルプスには雪が降りていて、その山肌を夕陽がピンク色に染めていて本当に素敵なのだ。
都会の秋も同様に美しい。思い出すのは銀座や目黒川を歩いていて近くのカフェからコーヒーの香りが流れ、空は抜けるように高く青くて、気温は暑くも寒くもなく街を歩く人たちは皆他の季節より少しおしゃれに見える。
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2006年から2014年くらいまで(2014年の後半にクマピーが家族に加わり私のボヘミアンな暮らしは幕を閉じる)、大好きな秋はインドにいた。10月、11月の北インドはとても過ごしやすい季節なので、向こうでヨガの仕事をしたり古い友人たちと再会し、旅先にだけ存在する自由を楽しんでいた。11月はディワリというお祭りがあって、インドの秋といえばこのお祭りを思い出す。
商店にはお祭り用のギフトや、お供え物などが並び、地元の人達は日本の大晦日のような浮き浮きした表情で街を行き交う。夜になると鳴り響く爆竹の爆音やイルミネーションで飾られたホテルや民家、すれ違う人たちと交わす「Happy Diwali」という挨拶。そういった思い出も私の秋の大切な記憶として残っている。
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今朝クマピーと散歩していると、朝日がすっかり秋の光に変わっていることに気がついた。
少し前まで陽を浴びるととっさに暑い・・と思っていたのに今朝は太陽の光をチャージするように日向ですこし目を閉じていた。
外で過ごす時間が気持ちよくなってきたので、朝は並々とコーヒーを注いだカップを手にポーチの椅子に座りゆっくりと目を覚まし、午後はミルクティーを淹れたポットを運んで庭を眺めたり、散歩している近所の人と言葉をかわしたり。
これから猛スピードで秋らしさが増していくだろう。自然の美しさや空気の奥にあるノスタルジアを見逃さないようにマインドを今ここに集め、大好きな季節を全身全霊で味わいたい。