やっと一息
2024
Emma Miles Higashi
11/5/20241 min read
11月に入って謎の忙しさの中、気がつけばもう5日。日記を再開したことを忘れそうになるくらい消耗しつつなんとか美容室へ。2ヶ月ぶりにカットとカラーをしてちょっとまともな見た目に。カラーは数か月前にヘナとインディゴをミックスしたいわゆる「ハーバルカラー」を再会したんだけれど、やっぱりハーブの力は凄まじくて一気に艶やら手触りが変わる。
もう髪が白くなっても気にしないので、カラー効果だけならやりたくないけれど、これだけしっとり艶が出るなら後何年かは続けてみよう。
古くからの友人がコテージに遊びに来てくれた。奈良から2人、東京から2人の男の子を連れた友人が1人泊まりに来てくれた。スペインから帰国した日に羽田で出迎えてくれた大好きな人たちが同じ空間に、揃って眼の前にいることにしばらく感動する。
これまでの十数年、私は外国に住んでいて日本に帰国した際に友人宅やヨガスタジオにお邪魔する側で、いつもいつもお世話になるばかりだった。だから前日にチーズケーキを焼いたり、色んな場所に連れて行ったりしてしっかりと友人たちをもてなしたかった。
だけどもだっけど!前々日くらいから犬達が順番に具合が悪くなり、セッションやヨガクラスの合間に連日獣医に連れて行ったり、サイトからの問い合わせなどの事務作業をデヴィッドの代わりにしていたらあっという間に当日になってしまい、なんの準備もできないまま友人たちを迎えた。辛うじて掃除をして、お隣の美穂さんにゲスト用のお布団を借りてきた。
このコテージにお子さんを連れた友人が遊びに来てくれたことはあったけれど、小さい人が宿泊をするのは初めて。私は自慢じゃないけれど子供の扱いが絶望的でどう接していいのかもよくわからない。これまで来てくれた子どもたちは比較的大人しかった、あるいはもうある程度大きくて、しかも滞在時間なんてすごく短かったので気にもならなかった。
だけど私は順子の子供達(しかも2人の男児)を生まれた時から知っていて、彼ら(特に長男)がどんだけパワフルかを知っている。みんなが到着して再会を喜んだ後、長男はポーチのテーブルをバンバン叩きながら「早く開けて!」とか言っている。スーパー戦々恐々とした瞬間だった。
私の家はひとつもチャイルドフレンドリーではないし、子供にとって楽しい空間でもない。だから母親は色んな準備を整えたった1泊なのに、脱臼しそうなくらいに重たい大きなリュックを背負ってやってきた。そんな準備をものともせず、清水の舞台から70回くらい飛び降りて買い替えたばかりのアイラーセンのソファの上でふたり揃ってジャンプしたり、スタンドライトのスイッチを入れたり切ったりしていた。大人気のないいじわるババァさながらに「そこでジャンプしないで」「それやめて」「それにはさわらないで」と言いまくっていた。
母親はしっかり子どもたちを注意していたし、彼女もその他の友達も私に気を遣いまくっていてすっごくすっごく申し訳なくて、こういうことに神経質な自分にもびっくり&がっかりだった。順ちゃんに会えたことは本当に本当に嬉しくて、いっぱい話をしたり聞いたりしたかったのに神経質に「やめて」「それしないで」と言い続ける私(涙)。
なんの執着か、と思いつつも言い訳をすると家やインテリア、暮らしの道具というのは趣味であり癒やしでひとつひとつのものに思い入れがある。私にとってこのコテージはもうひとりの家族のようなものなのだ。
まぁそんなこんなで自分に対する反省を色々感じつつも、美穂さんも呼んでみんなで夕食を食べて、翌朝は温泉に行き、蕎麦を食べたりケーキ屋さんでコーヒーを飲んだりした。
私は本当に子供の扱いが下手だけれど、母として立派に子育てをしている順ちゃんには尊敬しかなかった。そして子供たちに大人気のツルツルばあちゃんこと、ステラちゃんと、私達全員に調和と癒やしをもたらせてくれたカヨちゃんにも尊敬と感謝でいっぱいだった。
順子は年末から家族で台湾に引っ越すことになっている。日本を出る前に会いに来てくれて本当にありがとう。