さようなら、ボンボン
2024
Emma Miles Higashi
12/1/20241 min read
11月最後の日、最愛のボンちゃんが亡くなった。
ボンちゃんが私の家族になってくれたのは2015年の12月で推定2歳の頃だった。アンダルシア州の山の中で捨てられ保護され、保護施設で大きな犬にいじめられたりして顔に傷を作って「フリスビー」と呼ばれていた。
その日から9年間、ボンちゃんはいつも私の側にいて私をいつも目で追ってくれていた。いつもいつも。セッションやPodcastの収録中はデスク下のベッドにいたし、オンラインヨガクラスをしている時はソファやラグに寝そべって私を見つめながらウトウトしていた。
ステロイド注射と抗生物質の効果でお腹の調子が良くなって安心していたある日の夕方、クマピーがヘアサロンに行っていて留守だった時、2人で森を歩いていたら突然鼻血が溢れ止まらなくなった。
慌ててボンボンを車に乗せ獣医に駆けつけたけれどその間も血は流れ続けボンボンもどうして良いかわからず戸惑っていて胸が締め付けられた。これを書いている今もその状況を思い出して手が震えてしまう。
「人間と違い動物には基本的に輸血はできないからこのまま(再度)出血が続く可能性がある、その時は覚悟して」と獣医さんは言いながら止血剤を打ってくれた。その日の夜少し出血し、呼吸が荒くなり翌日の14時に獣医さんのところで彼を見送った。血液検査以外の詳しい検査をしていなかったけれど白血球の数値が高く甲状腺ホルモンバランスの薬を毎日飲んでいた。「出血(特に顔からの)が一番嫌だね・・」と先生。
デヴィッドが里帰り中でとても辛い状況だったけれど、ボンちゃんを可愛がってくれていた美穂さんと、犬仲間の直美さんが獣医さんで一緒にボンちゃんを見送ってくれた。3人で泣きに泣いた。ボンちゃんを連れて家に帰るとひろしさんも来てくれて線香をあげてくださった。
ボンちゃんはいつも穏やかで、優しくて、静かで、人が大好きで、甘えん坊で、食いしん坊で、本当に本当にいい子だった。私達が家を留守にしていてもいたずらなんて一度もしたことがない。
みんなに「ボンちゃんは本当にかわいいね」「ほんとにいい子だね」と言われながら息を引き取った。ボンちゃん、あなたと暮らした9年間は私の宝物です。ありがとう。ずっとずっと愛しているよ。日本で、蓼科の森で一緒に暮らした1年半を一生忘れません。
ボンちゃんは松ぼっくりが大好きだった。口に入れてばりばり食べていた(最後の方はダメだよと注意すると吐き出していた)。ボンちゃんと最後の散歩をした時、小さな松ぼっくりを2つ拾い一つを彼の棺に、一つは私のデスクに飾った。
Instagramのストーリーを見て、メッセージをくれた皆様、本当にありがとうございます。温かい言葉を送って頂き救われる思いでした。
スペインにいた時には日本に住む家族や大切な人たちに犬猫たちを紹介することができなかったけれど、蓼科に移住して1年半の間に両親、古くからの友人や生徒さん、オンラインヨガスクールのメンバーのみなさんに犬猫の家族を会わせることができたことがとても嬉しいです。ボンちゃんのこともみんなに撫でてもらって、そんな想い出を私もボンボンもずっと忘れません。
ありがとう、ボンボン。さようなら