犬のことと冬準備

2024

Emma Miles Higashi

11/20/20241 min read

この夏くらいからずっとボンボンのお腹の調子が良くない。ボンちゃんは元野良犬でアンダルシア州のコルドバの山で保護されて2歳の誕生日を迎える少し前に私の家族になった。

食べれるものは食べれる時にという幼少期の経験からか、とにかく昔から拾い食いをする犬だった。そしてこれは昔のブログでもよく書いていたことだけれどスペインは食べかけのピザの耳やバゲットの端やフライドチキンの骨を道端に捨てる人が多くて、散歩中そういったものを目ざとく見つけて食べていた。もちろん気がついた時は止めていたけれど。

蓼科の森に暮らすようになって、そんなものが道に落ちているわけもなく「あぁこれで変なものを食べてお腹壊したりしなくなるわ」と安心した。実際は道端に落ちたものを食べて具合が悪くなったことはなかったけれど。そんなことを思っていたら、去年の夏くらいからボンちゃんはせっせと小さな松ぼっくりや木端を食べるようになった。そしてそういう日々を送っていたせいかその因果関係はわからないけれど大腸炎になってひどい下痢をするようになった。今はすごく注意して変なものを口に入れないようにしているけれど、大腸の炎症をステロイドの注射で抑えて良くなったと思ったら1週間後にぶり返す日々が何ヶ月も続いている。

今週の月曜(11/18)の朝、また下痢が始まったので、昨日エコーと血液検査をしたところ大腸に腫瘍は見つからない(つまり癌ではない)ということだった。けれど麻酔をして内視鏡で組織を取って検査しないとエコーに映らない腫瘍がある可能性はあるとも言っていた。しばらく前から甲状腺ホルモンの異常で生涯飲み続ける必要がある薬の投薬が始まったし、昨日は感情的に非常にチャレンジングな一日だった。

話は代わり、先日美穂さんと松本に出かけた。本格的に寒くなる前にダウンでも買おうかなとTHE NORTH FACEへ。いくつかのダウンジャケットのモデルを試着してその温かさに感動したのだけれど、私にはアウトドアっぽくてモコモコした形のジャケットがどうも似合わない。温かいけれどこれに6万も7万も出せないわと、近くのマーガレット・ハウエルへ。

大好きな英国シャツブランドのウールコートは自分で言うのもなんだけれどよく似合った。だけどダウンジャケットの倍以上の値段。年内にもう一度行って、もう一度試着して決めようと思う。「だってこのコートは定番中の定番だから手入れしながら一生着られるもの」とか豪語して(言い訳して)買ってしまうのだろうと思う。

ウールのコートだけではちょっと寒いかもしれないので、インナーダウンだけTHE NORTH FACEで買った(笑)。何かの動画でマーガレット・ハウエル本人が白いシャツにグレーのウールベストを着てその上に黒いウールコートを羽織って庭の落ち葉を掃除しているのを見た。「高価なコートだからお出かけの時だけ着る」のではなく普段からたくさん着て、シーズンが終わったらクリーニングに出してと、あくまで道具として接するのが素敵だった。