最近のあれこれ

2025

Emma Miles Higashi

6/1/20251 min read

気がつけば6月。5月に入って何度か「5月にこんなに暑いなんて夏になったらどうなるんだろう」とうんざりした日もあったけれど、5月末から6月に入った今もとても涼しい。寒いくらい。

びっくりすることに5月に入っても何度か薪ストーブを焚いた日があった。なんなら昨日も焚いた。もちろん真冬の火の入れ方とはちがって1〜2時間火を入れて家中の湿気を取り温めるだけ。お昼くらいに火を入れるだけで、夜まで温かく過ごせる。

今々ウールのセーターを着ている。マーガレット・ハウエルのウールセーターはつくづく森暮らしのエッセンシャルアイテムだ。その他メリノウールの肌着、厚手の靴下、パタゴニアのレインジャケット、数枚のオックスフォードシャツなど蓼科に移住してから1年の半分以上ほぼ毎日着ている。

昔はお洋服や靴が大好きだったけれど肉体年齢もずいぶんと大人になり、そして今は森に暮らしていて人よりも鹿やリスに会うことの方が増え「どう見えるか」という優先順位はうんと下がり「いかに心地良いか」が大切になってきた。目指すのは自分に心地良い装いだけを考えているのに、統一と洗練が垣間見える在り方。だけどこれは身につける外側のものではなく、生き方や知性が反映される部分だろう。

仕事がそれなりに忙しかった4月と5月。春が得意ではない私だけれどどんどん濃くなっていく森の緑や、素朴だけれど美しい花を咲かせる庭の花たちに日々癒やされていた。ただ忙しさや考え事が意識に深く入り込んでいるせいで、自然の美しさに少しフィルターがかかっているようで純粋に感動することができていなかった2ヶ月だった。

今週に入ってようやくひとつ肩の荷が下りたような軽さが戻り、同時に森にはまとまった雨が降り、緑が一段と濃くなった。コテージも周辺の土地もエネルギーが高まっているのを感じるし、その辺りから深く眠れるようになった。

朝目覚めたときも、夜ベッドに入るときもとても気分が良く、色々な感謝が湧いてくる感覚が戻り
「あー、ひとつの試練が終わった」と感じる。

気分も良くなって、仕事も少し落ち着いたので庭仕事をしたりインテリアの入れ替えを始めた。
庭にはエメラルドグリーンというヒバの樹を5本植えてもらった。今日はその樹の周辺に植えるハーブを買いに行こうと思う。インテリアはまずデスクを新調した。これまで2年使っていたものは今新居を建設中のスクールの生徒さんが買い取って使ってくれることになった。

新しい机はArtekの天板に黒のリノリウムが貼られたもの。引っ越し当初はデンマーク製のヴィンテージ家具など「木」のナチュラルな主張が強かった。今はリビングルームのカラーパレットに黒やクローム素材を足してモダンで深みのある温かさを加えたくなっている。これまで使っていたヴィンテージのサイドボードをソファ横の窓辺に移動させたのだけれど、計算したようにちょうどいい高さでソファと窓枠の位置も揃った。

ソファスペースに「籠もり感」が出た。猫たちもこの空間が気に入ったようでソファや窓辺で昼寝をしている。新しいサイドボードはUSMハラーのものにしたけれど届くのは7月。家具の入れ替えや模様替えについては一つの動画にしようと思っている。

やっぱり家やインテリアや暮らしの道具のことが好きなのだ、久しぶりにそう思った。